2008-06-20

WA M4の実銃バッファーチューブへの交換

WA M4CBQ-Rは無改造で実銃バッファーチューブが装着できるとの事なので試してみた。使ったパーツは下記のとおり
1. CMT製バッファーチューブ
2. CMT製エンドプレート
3. CMT製キャッスルナット
4. DPMS製バッファー
5. DMPS製バッファースプリング
まずはアッパーレシーバーを取り外す。個体差があるのだろうがこのWAのテイクダウンピンはストック側がとても固くてポンチとハンマーを使わないと外れなかった。ポンチは6mm径のモノを使用。あまり強く叩きすぎると、脱落防止のプランジャーを超えてピンが抜けてしまうので注意。
バッファーチューブの取り外しにはCar Spannerという専用の工具が必要。私はDPMSのマルチツール(TL-MW)を使用している。TL-MWはバッファーのキャッスルナットの他、バレルナットやバレルエクステンション、FFチューブなどに使える優れもの。トイガン用の工具はサイズが小さく力がかかりにくいが、このTL-MWなら固いWAのバレルナットも比較的容易に外せる。
ナットを緩めエンドプレートをずらすと、テイクダインピンを留めているプランジャーが現れる。細かいパーツなので無くさないように外しておく。その後はチューブを回し・緩めてロアーレシーバーから外す。WAのチューブの色は表面処理ではなく塗装のようで、塗装カスがネジ部に入っていたため最初は固かった。
バッファーチューブの比較。上はWA、下がCMT。ネジ径・ピッチは同一で、エンドプレートの位置を決める溝もほぼ同じなので、WAのロアーにCMTのチューブを取り付ける事は可能。内径も共に25.5mmなので、内部で使用するバッファーとスプリングはサイズ的には交換・利用ができる。
全長はWAがやや長く187mm、CMTはミルスペック通りの182mm。WAは加工を簡略化するためにチューブ後端を別パーツで製作し組み立てている(実銃のチューブは一体整形)。
キャッスルナットとエンドプレートの比較。左がWA、右はCMT。WAのエンドプレートは外すまでプラ製と思い込んでいたが金属製だった。厚み、全体のシェープがCMTと異なるが、一番の違いはロアーレシーバーと合わさる部分の形状。横方向に広い半月状で、実銃用の小判型とは大きく異なる。CMTはそのまま使えたが、他メーカーのエンドプレートを使用する際は、ロアーレシーバーもしくはエンドプレートの加工が必要となる場合もある。
チューブにキャッスルナットとエンドプレートを仮組みして、ロアーレシーバーに捻じ込む。捻じ込む量はチューブがバッファーストッパーに当たる手前で、チューブの凸が真下に向かう位置。
チューブの位置が決まったら、プランジャーのピンとスプリングをセットする。エンドプレートを所定の位置に戻してキャッスルナットを締めこめばチューブの交換はほぼ終了。
ロアーレシーバーに対してエンドプレートがやや小さく、プランジャーの穴が少し見えている(カッコワルイ)。
バッファーとバッファースプリングの比較。画像上はDPMS製。バッファーは金属製で最大直径25mm、長さ83mm、重量80g。2重構造になっていて、中に前後に動くウェイトが収められている。後端には衝撃吸収のシリコンゴムを装備。他のメーカーのバッファーもほぼこれと同じ構造・寸法。スプリングはシリコンコートされていて摩擦抵抗の少ないもの。あいにくテンションを計る器具を持っていないため数値は不明だが、WAのスプリングと比較するととても硬い。巻き方向も逆。
DPMSのバッファーとスプリングを組み込んでみた。CMTのチューブを使っているので当然組み込める。テイクダウンした時に見えるバッファーがカッコいいので本人かなり満足・・・しかし
ここから先は画像が無いが勘弁していただきたい(後ほどアップの予定)。DPMSのバッファーとスプリングを組み込んだWA M4。チャージングハンドルを引くと実銃ぐらい重い。『後ろ周りが全て実銃パーツなんだから当然か』などとニヤニヤしながらハンドルから指を離すとチャキーンとこれまた超高速チャージング。更にニヤニヤしながらトリガーを引くとオリジナルのWA M4とは別次元のリコイルショックだ!セレクターをSEMIからAUTOに替えて撃ってみると「ガッガッガッ」サイクルは幾分遅いがとても玩具とは思えない凄い衝撃、女性の私では片手で押さえられない。『こりゃ面白い』と3マグぐらいフルオートで撃ったころだろうか。突然M4が「ガツン」とストップ。見てみるとボトルが完全に後退した位置で止まっている。『ど~うしよう??』テイクダウンしようにもボトルがバッファーチューブまで後退しているので開かないし、エジェクトポートから指を突っ込んで外れた拍子に指挟むのも痛そうだし・・・四苦八苦している内にチューブを緩めて外す方法を思いつき即実行。なんとかスプリングを押さえつつチューブを外したがボトルはガッチリ固定されたまま動かない。泣く泣くボトルをソフトハンマーで優しく叩く「コツ」少し強く叩く「カン」強く叩く「ガン」思いっきり叩く「ガチャ~ン」・・・やっと外れたボトルを見ると、ハンマーと当たる部分が見事に変形している。中のピストンにも傷が付きOリングも切れていた。多分戻りのエネルギーが大きすぎて、本来なら滑るように動くボトルとハンマーが衝突した格好。『ありゃりゃ、やっちまった』と思ったもののこれぐらいでは凹みません。早速WAに連絡をとって壊れたパーツを注文すると・・・「製品の出荷を最優先しているのでパーツの供給はいつになるか分かりません」との回答。これには凹みました。とうい訳で現在2丁目を注文中。DMSPのスプリングは捨てました。;o;

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2008-06-16

WA M4の実銃グリップへの交換

WA M4CBQ-Rは無改造で実銃グリップが装着できるとの事なので試してみた。使ったグリップはColt製のA2グリップ。
まずはWAオリジナルのグリップの取り外し。M5のミリネジ(ヘックスヘッド4mm)で固定されている。
グリップの比較。左がWA、右がColt。形はほぼ同じだがWAの方がチェッカリングが少し細かい。また中指の突起の位置が微妙に異なる。
後ろから見た図。Coltの方がややスマートに見える。実際計ってみると、親指が当たる部分で23.1mm/21.9mm、グリップの一番太い部分で32.8mm/30.9mm(いずれもWA/Colt)とColtの方が細い。寸法上は僅かな差だが握った感覚は確かに違う。
早速付けてみるとこんな感じ。Coltのグリップの方が少し長い・・・というより、WAのグリップが短い・・・というより、WAのロアーレシーバーが短い事が判明。
オリジナルの状態。ロアーレシーバーからグリップにかけてラインがつながっている(ちょっとグリップがマイナスしてるか)。
合わせてみるとその差約1.5mm。
グリップの握り側を整形するのは辛いので、赤線部分を削って前にずらして対応することに。実銃M4のグリップは7/16インチのネジ(約11.1mm)で固定するので、その分ネジ穴も大きく1.5mm程度の移動なら収まる。
手元に適当なヤスリが無かったのでリューターを使った。平らに削るのは結構大変。
調整後の画像。ぴったり収まると気持ちがいい。

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2008-06-10

Gas Block

左上:Knight's Armament Co. SR-25 Gas Block #99204-1
右上:VLTOR Low Profile Gas Block GB-2S
左下:PRi Steel Gas Block #05_075_01
右下:Noveske Low Profile Gas Block gb750ss2

バレル径.750インチ(19.05mm)のM4/M16/AR15用ガスブロック。固定方法は全てスクリュー式(イモネジ 2本)。VLTORにはクランプ式のGB-2C/CSもある。いずれもフォアーアーム内に収める事を想定したロープロファイル設計。KACとPRiはガスチューブの穴が貫通している。
上からKAC、PRi、Noveske、VLTOR。KAC以外はほぼ同じサイズだが、KACは長さ・高さ共に小さい。それぞのサイズは下記のとおり。
KAC H32.5mm x W23.1mm x L23.5mm
PRi H34.6mm x W23.0mm x L25.4mm
Noveske H34.0mm x W22.9mm x L25.4mm
VLTOR H34.0mm x W22.9mm x L25.4mm
NoveskeのガスブロックはVLTORのOEM。ベースとなったモデルはGB-2SS。素材は17-4phステンレススチール。表面はサンドブラストのマットグレー仕上げ。トップにNoveskeのマークが入る。一方のVLTORは4140カーボンスチール製。リン酸マンガン皮膜仕上げのマットブラック。
左がKAC。上下のスペースをギリギリまで削り高さを押さえている。傷だらけのようだが中古ではなくメーカーから出荷されたばかりの新品。組込み後は表に出るパーツではないのでメーカーとしてはあまり気にしてない様子。素材はVLTORと同じ4140カーボンスチールだが表面処理はミルスペック仕様のパーカライズ仕上げ。

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Daniel Defense OMAGA 7.0

OMEGA Rail 7.0はM4カービン用のフォアーアーム。バレルに干渉しないFF式で、頑強かつ容易な取り付け方法が最大の特徴。従来からあるFFフォーアーアームは取り付けに専用の工具を用いたり、バレルやガスシステムの分解が必要なモノが殆どだが、OMEGAに必要な工具は6角レンチとマイナスドライバーのみ。しかもM4カービンの分解は不要となるプラ製ハンドガードだけで、他は一切無しに取り付けできる画期的なレーレシステム。素材は航空機材6061-T6 アルミで、表面はミルスペックType3硬質陽極酸化皮膜仕上げ(MIL-A-8625F)。重量も8oz(約227g)と超軽量。
キットの内容。フォアーアーム本体(上下)、固定用ネジ1式、6角レンチ、ラダー状のレールカバー3本。レールカバーはレールより長いので切断して使用する。
フォアーアーム内側の画像。左右を絞ったスリムな形状でスペース的な余裕はない。上下のフォーアーアームは4本のボルトで連結される。ネジ穴がヘリサート加工されているので緩みの心配は無い。画像手前がレシーバー側で、この溝にバレルナットを挟み固定する。
アッパーアームの手前側にはQDスウィベルホールが設けられている。取り付けたQDスウィベルは360°グルグル回るのではなく、上下左右4点を基点に約30度の範囲で可動する。トップレールはアッパーレシーバーとシームレスに繋がるようレシーバー方向に延長されている。
結合部分の拡大画像。内・外部を含め加工精度はとても高い。また表面硬度も相当高いようで指で弾くと”キーン”と高音が鳴る。ロアーアームのネジ穴のピンク色はヘリサート。
形状は縦方向にやや長く、レールカバーを装着するとオリジナルのプラ製ハンドガードと殆ど同じシェープになる。
装着はアッパーアームから行う。まずプラ製ハンドガードを外し、デルタリングを押さえながらアッパーアームの溝をバレルナットに合わせる。
トップレールはレシーバーと同じ高さ。この時点ではまだイモネジは閉めこまない。
ローアーもアッパー同様に取り付けた後、上下を連結し、イモネジを締め込み銃に固定する。
ハンドガードのキャップはこのように残したままでOK。必要ないので取り外しても良いが、そうするとフロントサイトやガスシステムをいじる事になり、再調整が必要になる。

Daniel Defenseはタイガーランドで販売中!
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Zero Tolerance JB1

JB1はStriderデザインのシュラウドカッター。.34インチ(約8.3mm)のザイルを一瞬で切断できる。素材は13C26ステンレススチール。表面はタングステンDLCコート。

全長 : 6in(15.24cm)
ブレードタイプ : 270°チゼルエッジ
ブレード長 : 3.875in
ブレード厚 : 0.099in

メインブレードの下、2ヵ所の長丸穴は酸素ボンベ用のレンチ。ハンドル後端はグラスブレーカーになる。ハンドルにはZero ToleranceとStriderのマークとNSNナンバーが印字される。シースはMolle対応のナイロン製。

NSN 1670-09-000-3920

Zero Toleranceはタイガーランドで!
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PRi M84 Charging Handle

M4/M16系のライフルでは発射ガス圧をボトルキャリー内に直接吹きつけボルトを後退させるが、その際オーバーフローしたガスがアッパーレシーバーの隙間からオイルと共に噴出し顔面(目)を直撃する事がある。M83 Gas Buster Charging Handleにはガス抜きの溝が刻まれていて、ここからガスを逃がす事でこうしたトラブルを防ぐ効果がある。素材は航空機材6061-T6アルミでミルスペックType3硬質陽極酸化皮膜仕上げ(MIL-A-8625F)。
ラッチはPRi独自の形状でBadger Ord.のタクティカルラッチと同様の操作性を狙った物。PRiのラッチは2種類あるが、画像のラッチはBig Latch Flatというタイプ。
ハンドル裏側の画像。手前がPRi、奥はM4オリジナルのチャージングハンドル。画像の右方向に湾曲している溝に沿ってオーバーフローしたガスが流れる。更に取っ手部分には凸が設けれ噴出したガスが後方へ流れるのを防ぐ。
アッパーレシーバーに組み込んだ状態。ハンドル下部とレシーバーとの間に出来た隙間からガスが排出される。
オリジナルのチャージングハンドルを組んだ状態。当然だかハンドルとレシーバーの間にはクリアランス分しか隙間が無い。

M83 Gas Buster Charging Handleはタイガーランドで販売中!
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