2008-12-01

WA M4へのVLTOR CASV-EL実装

WA M4はバレル周辺のサイズがリアル寸法ながら、フラットトップ高が若干低いなどレシーバー周りは実銃と寸法が異なる。VLTOR CASV-ELなどフラットトップまでカバーするタイプのフォーアーアームの装着で支障がないか試してみた。
VLTOR CASV-EL
バレルに干渉しないFF(フリーフロー)固定のフォアーアーム。アルミ製のトップレールとスチール製のハンドガードで構成されとても軽量。ハンドガードは上下2ピースでアッパーピースのみでの運用も可能。装着も簡単でサイト類をいじる必要が無いので、組み付け後の調整が必要ない。光学機器やバイポットを固定するためのレールはモジュール式になっていて必要に応じて装着する。
デルタリングを押し下げて標準のRASを外す。キャリングハンドルも外しておく。
CASVのロアーハンドガードは、前方がバネ状のツメ・後方がU字のフックでアッパーハンドガードに固定されている。前方のツメ(左右)を押し下げるとロアーハンドガードが下がる。
この状態からロアーハンドガードを左下にずらせばロアーハンドガードが外れる。
デルタリングを押さえCASVを仮組みしてみる。
CASVを限界まで下げて当てているが、レールとレシーバーの間に隙間がある(約0.4mm)。レシーバーがリアルサイスなら生じない隙間なので、本来はレシーバー側で何とかしたいが、レシーバー側で調整するのは難しい。CASVをさらに下げて固定する方法を考える。
仮組みを外してみると、ガスチューブが干渉していて、これ以上下げられない事が判明。
WA M4のガスチューブは直径5mmのアルミ棒。実銃のガスチューブ(4.6mm)より若干太い。これを変更する事により干渉を避け、CASVを0.4mm下げられる。
実銃では不要な作業だが、ガスチューブ交換のためハイダー、フロントサイトを取り外す。WA M4のハイダーは下からイモネジで固定されているのでイモネジを緩めてから左に回すと外れる(M14正ネジ)。
フロントサイトは2本のピンで固定されている。実銃ではテーパーピンが使われているが、WAは通常の平行ピン。ポンチを使って抜く。
フロントサイトのピンを外し前方にずらせばガスチューブと一緒に抜ける。ガスチューブはフロントサイトにピンで固定されているので、これをポンチで外す。
今回はNoveskeのガスチューブ(Carbineサイズ)を使用するが、そのままではつまらないの焼き色をつけてみる。画像のように実際に射撃するとガスチューブは熱の影響で焼けて変色する。噴射ガスはガスブロック付近が高温で、その後チューブを通るにつれ冷却される。そのためチューブの色も先端が一番変色している。
ガスコンロの上で30秒も炙ると色が付き始める。先端から温め始め、後ろ方向にグラデーションを掛けてあげる。熱くなるので火傷には注意。水に付けて急冷するとチューブに亀裂が入る事があるので、自然に冷却されるのを待つ。画像は上からWAのアルミ棒、Noveske製ガスチューブ、焼き色を付けた物。
ガスチューブを交換して組み立てる。
再度CASVを仮組してみると、レシーバーとの隙間は解消されたが、2本ある固定ネジの内、前の1本がレシーバーのレール(溝)と干渉する事が判った。WAのフラットトップレールは溝のピッチが若干狭いようで、スコープなどを固定する5~6個のブリッジでは問題無いが、今回のようにレール全面に渡るブリッジでは支障がでてくる。
干渉するミゾを約45°の角度で削る事にした。削ったミゾはCASV装着時にはマウントで隠れてしまうので外観上の問題はない。
CASVを組み、左側からマウントを当てて固定する。
ロアーハンドガードを元に戻して出来上がり。加工も少なく比較的短時間でインストールできた。
レールは画像の3種類5枚が付属する。必要に応じてネジで固定。

http://www.tigerland.co.jp/
VLTOR CASV-ELはタイガーランドで販売中。

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